ミャンマー寺子屋

学校建設

ミャンマーでは公立小学校が圧倒的に不足しています。学校を建設・運営する十分な国家予算がないため、ミャンマー全土にはお寺が建設し運営している「寺子屋」のような寺院小学校が1500校以上もあります。寺院小学校はお寺の運営ですが、カリキュラムの内容は公立学校と同じで、しかも公立学校とは違い完全無償なので、貧困家庭の子どもたちの多くが通っています。

しかし、寺院小学校の運営はお寺と地域コミュニティの寄付のみで運営されているため、校舎の老朽化がすすみ早急に建て直す必要があります。また、教師の給与も公立学校より低い場合がほとんどで、図書などの教材も無い中、先生達は献身的ではあっても残念ながら教育の質は低い傾向にあります。子どもたちは困難な状況下でも一生懸命勉強していますが、寺院と地域コミュニティの力だけでは、学校の運営は困難な状況にあります。
2015年はここミャンマー寺子屋建設を支援します。

【事業の概要】

現在児童数に対し教室が不足していたり、老朽化で崩壊の可能性もある危険な学校で、子どもたちは風雨や騒音にさらされながら勉強しています。新しい学校の建設は、お寺とコミュニティが主体となり、村人自身が建設業者と一緒に工事の労働を担う、「住民参加型」で行っていきます。子どもたちの親でもある村人と一緒に建設事業を行うことにより、建設完了後も住民が学校に愛着を持ち、維持管理してもらうこと、何よりも子どもたちの教育の大切さを再認識してもらうことを目指しています。

【ミャンマーの教育事情】

ミャンマーには寺院運営の無償小学校が2009年に1402校ありましたが、2011年には1515校に増加しました。これは学校を建設する国家予算が不足していることと、公立学校には通えない貧困家庭が多く寺院学校のニーズが高いことを示しています。寺院学校がお寺と地域住民の寄付のみで建設・運営されていることを考えると、貧しいながらも国民の勉学意欲は非常に高いことがわかります。寺院学校には孤児院が併設されていることも多く、勤勉で地域での助け合いを重んじるミャンマーは、支援後にも質の高い自立運営が望めます。

所在地

ミャンマー寺子屋