今年度、2013-2014年度は少し変化があり、2部制(午前の部と午後の部)で9クラスを6名(女性は4名)の教員により、毎月交代で運営しています。統計上では、全校生徒数は2012-2013年の369名から, 今年度2013-2014年の340名まで減少しました。これは、2012-2013年度に全校生徒数の7.8%が退学したためです。
学校経営(2012-2013)は少しマイナスの変化があり、退学率が1.53%増加しました。退学する生徒は毎年増加し続けており、例えば2010-2011年度では2.88%、2011-2012年度では6.03%、2012-2013年度では7.83%の増加です。特に6年生の退学者率をみると19.57%と非常に高い数値を示しています。校長は、退学の2つの理由をあげました。まずは家庭が貧しいため、生徒は家で兄弟の世話をしなければならない事です。次に、サムロート(サムロートはトゥム・レーン村から210 km離れたバッタンバン州にあります)にあるキャッサバ農園で仕事をするためです。
留年率は10.14%まで減りましたが、依然高いレベルです。2012-2013年度の学校統計では1年生の16.88%が留年しました。校長によると、その生徒たちは、授業を休みがちで、その結果学力が伸びなかったということです。彼らの親が子どもの出席状況に気を使わないため、生徒の成績が伸びませんでした。家で子どもを放っておいたり、仕事に出かけたりして学校へ出席しているかを確認できません。さらに、村で結婚式等の行事がある時はたくさんの生徒が休みます。
学校は、就学前教育1クラスを含む9クラスを2部制で運営しています。全校生徒の59.11%がご支援頂いた校舎を使用しています。そのため、学校は当コミュニティにおいて幅広く利用されている建物です。教員と生徒は新校舎の管理によく協力し合っています。その証拠に、教員は10月末に毎週の清掃計画を各クラスで作成しました。生徒はその計画に従い、教室の内外の清掃、木々の水やりや肥料やりをします。清掃が十分ではないと生徒が気付いた場合、さらに掃除するように教員が提案したクラスもありました。その結果、校舎の衛生状態は良好です。各教室の壁は、学校予算で購入された絵やことわざや写真で飾られています。
トイレの状態は良く、清潔で十分に水が使えます。水の井戸かタンクから汲んでいます。2012年12月7日に行われたトイレワークショップのおかげで生徒のトイレの使用に改善がみられ、衛生面が向上しました。
状態は良好です。雨期には新校舎の屋根から雨樋と管をつたって各トイレに水が溜まります。
– 学校運営はコンクリート製の校舎ができてから就学前教育のクラスを運営できるようになりました。
– 月ごと、学期ごとの試験が教育省からの要請で行われています。試験結果が各教室に掲示されています。生徒たちは、その結果をもとに自分の学習状況を知る事ができます。
– 教員と学校支援委員会は協力し合い、学校の入学を勧めるために地域の会合で年に2,3回お知らせをしています。
– 教員は学校の衛生状態を維持し、生徒に木々への水やりと、木々の周りに木の枠を作るように指示しています。これは木々が、生徒の体に当たらないようにするのが目的です。学校の環境は改善しました。
– 学校予算でトラック26台分(トラック1台あたりの砂3 m3 は 15,000 リエルまたは 3.75ドル)の砂を新校舎の前に埋めました。
– ECHOの基金で、壊れたポンプは2013年にワールドビジョンカンボジアによって修理されました。
ぼくはサーム・シンです。皆さまにご支援頂いた校舎で勉強しています。ぼくの両親はとても貧しく、小さな米農家として低い収入に頼っています。以前ぼくは校舎Aで学んでいました。新校舎に移って勉強できる事になった時はわくわくしました。ぼくは学校を休みません。学校がおもしろいので毎日通っています。将来の夢はまだ幼いのでわかりませんが、高校生を終える事ができたらと今は思っています。校舎、トイレ、プラスチック製貯水タンクをご支援して下さった方々にとても感謝しています。皆さんのご多幸と健康をお祈りしています。
私はホール・スレイリップ(Houl Sreyleap)す。シンくんと一緒に新校舎で勉強しています。私の父は幼い頃に亡くなってしまいました。母は米農家としての収入に頼っており、私と6人の兄弟を育てています。以前私は校舎Aで学んでいました。新校舎が完成してから、私は新しくてきれいで楽しそうな校舎で勉強できるのか不安に思っていました。私は、丈夫で美しいその新校舎で本当に勉強したかったのです。まだ幼いので私は将来何になりたいかわかりません。最後に、私の学校にご支援頂いた皆さんの成功と幸せをお祈りしています。
新校舎(教室備品も含む)、トイレおよび貯水タンクは全て良好な状態にあり、教員と生徒は協力して全ての施設の清掃に取組んでいます。また、トイレワークショップを行ったので、衛生状態は改善しました。
学校と住民の人々の、子供たちの学校へのアクセスと環境に対する心配は減ってきました。しかしながら、成績は少し改善しないといけません。学校と住民の人々が生徒の親と協力して勉強に取り組めばその問題は解決すると校長は考えています。