概況

チュラ・マ小学校は、1年生から6年生までの全学年が揃った完全校です。
このチュラ・マ小学校は地域の唯一の小学校で、近くの村には学校がないため学齢期の子どもたちがこの小学校に通っています。チュラ・マ小学校を卒業した生徒たちは、約8ｋｍ離れたコンポン・チェウテアル中学校に進学することになります。
学校には、村長、副村長や村の高齢者らによって構成される学校支援委員会があり、学校の発展・向上のため、下記のような重要な役割を担っています。

• この学校の教員のための研修をフォローアップすること
• 学齢期児童を入学させるよう努めること
• 学校（教員）とともに学校計画の作成に参加すること
• 予算規模は小さくても、必要な時に学校を支えられるよう資金面でも協力すること

この地域の人々は主に米栽培などの農業で生計を立てています。米栽培は、水の豊富な雨季の時期のみ行なうことができます。地域住民の中には、この米栽培の時期以外に、農場でカシューナッツ栽培をしたり、自宅の畑で野菜作りをしたり、出稼ぎに行くなどして副収入を得る人もいます。現在、カンボジアは雨季なので、5月～11月あたりまで地域住民たちはお米作りに忙しくしています。

2011年6月14日、生徒、教員、村の住民らの手によって、チュラ・マ小学校の校庭にたくさんの新しい木が植えられました。

建設活動

2011年3月28日、建設スケジュールに沿って建設会社はチュラ・マ小学校の建設を開始しました。この度の新校舎建設にあたって、建設会社は建設作業員6名と現場監督1名を充てています。建設開始から約2カ月が経った2011年6月14日現在、新校舎・トイレ・井戸の建設作業は全工程の約40％が終了した段階です。

2011年6月14日現在、建設作業は図面通りに順調かつ適切に行なわれていることをご報告いたします。このまま順調に作業が進めば、早ければ2010年8月末までに建設が終了する予定です。

新校舎

完了した作業

・ 建設地の下準備、基礎部分の支柱と梁を埋める穴の掘削

・ 基礎部分の支柱と梁をコンクリートで固める

・ 基礎部分に盛り土をする（コミュニティが建設会社に土を用意する）；2011年5月25日までに完了

進行中の作業

・ 壁にレンガを積み、ドア、窓枠、換気口を取り付ける

トイレ

トイレは校舎の後ろ西側に設置されます。2011年4月末に、建設会社はトイレ建設に着手しました。現在は基礎部分の建設作業を行なっています。（建設現場監督の報告）

ポンプ式井戸

ポンプ式井戸の建設は、現時点では始まっておりません。7月から建設開始予定です。

住民参加

新校舎の建設にあたって、住民たちは以下の活動に参加することに同意しました。

・ 新校舎3教室、トイレ、井戸を建設するのに適切で、十分な大きさのある土地を提供すること。
・ 建設期間中、建設会社に対して施設と安全を保障する。
・ 新校舎の基礎部分の盛り土作業をする。
・ 新校舎の竣工式を運営する。
※ 盛り土作業を始めるにあたり、必要量の土を準備するため、チュラ・マ村のすべての住民が世帯ごとに12,000リエル（約3ドル）を寄付することに賛成しました。集まった金額は土を運ぶためにトラックのレンタル代にも使用されました。各家庭から1人ずつ盛り土作業に参加し、トラックが土を運んだあと、新校舎の基礎部分に土をみんなで運びました。

生徒数

2011年6月14日に得た学校情報によれば、今年度（2010-2011）の生徒数は、一部学年別生徒数に変更があったものの、申請時と同じです。新校舎建設にあたり既存校舎脇の教室を取り壊したことによる一時的な教室不足のため、就学前クラス（幼稚園クラス）は村人の家で授業が行なわれています。新校舎完成後には移動して授業が行なわれます。

現在の生徒数は以下の通りです。

生徒へのインタビュー

【チュラ・マ小学校　写真資料】

2011年6月14日撮影