2013 年度学校建設事業 ジャラルディン・バルキ校

竣工報告

実施の過程

校舎建設工事は2013年4月14日に着工し、竣工式を2014年1月1日に実施しました。また、校舎建設完了後、備品の供与(児童用机いす、教員用机いす及び本棚等)を行いました。その後、アフガニスタンの新学期に合わせ、教員を対象とした校舎の維持・管理研修会を2014年4月14日に実施し、事業は完了しました。
建設工事の工程は以下の通りです。

校舎建設工程

① 建設用地の整地、基礎石設置
② 基礎部分の石積み作業(1)
③ 鉄筋コンクリート作業
④ 1階のレンガ積み
⑤ 基礎支柱設置
⑥ 鉄筋コンクリート作業(2)
⑦ 1階の天井設置
⑧ 1階の扉・窓の設置(50%)
⑨ 1階の漆喰作業
⑩ 床設置
⑪ 2階のレンガ積み
⑫ 2階の基礎支柱設置
⑬ 2階の天井設置
⑭ 2階の扉・窓の設置(50%)
⑮ 2階の漆喰作業
⑯ 扉・窓の設置(100%)
⑰ 塗装

建設工事の実施にあたっては、専門的な作業は業者に委託するものの、基本的には当会が直接、資材調達ならびに施工管理を行いました。コミュニティが一部の建設資材や労働力を提供したり、治安を管理し、資材の盗難を防止したりするなど、住民の参加、協力によって実施しました。
事業運営全体に関しては、所長を東京事務所に配置し、遠隔監理によって事業管理を行いました。アフガニスタン事務所では、現地事務所副所長1人、学校建設担当職員3人が本事業の実施にあたりました。
教室内部の塗装作業は、漆喰が完全に乾燥後行う必要があります。漆喰作業は12月に完了しましたが、寒冷地のカブールでは教室内部の漆喰が完全に乾燥するまでに5カ月はかかります。そこで、教室内部の壁の塗装のみ2014年6月に実施する予定です。

現地竣工式の様子

竣工式は、2014年1月1日に、ヒダリー教育省副大臣、サイードカブール市教育局長、校長、教員、住民代表、全児童の参加のもと行われました。
副大臣は、「日本の皆様に心から感謝します。この協力を私たちは決して忘れません」と述べました。住民の代表は、「寒い日や暑い日、雨の日に、野外やテントで子どもたちは勉強してきました。日本の皆様の協力のおかげで、校舎が建設されたことによって、これらの問題から子どもたちは解放されました」と述べました。
最後に、当会のスタッフが、校舎の概要、維持管理の重要性について述べました。

事業の効果

①学習環境の改善
事業前は、小学生児童はすべて、3軒の借上民家において授業を受けていました。民家の部屋は狭く、また部屋が不足していたため、屋上や庭、廊下でも授業が行われていました。本事業により16教室が建設された結果、2,184名が快適で安全な教室で学ぶことができるようになりました。

就学児童数の増加

表が示すように事業開始前と比べて、小学校児童数は552名増加しました。その要因としては校舎が建設されることによって、親および子どもの就学意欲が高まり、未就学だった児童が学校に来るようになったこと、他校の子どもが本校に来るようになったことなどが考えられます。これはアフガニスタンには日本のような学区制度がないためです。

児童・教員からのメッセージ

学習環境が改善したことによって、児童の学習意欲、教員の勤労意欲が改善しました。5年生のバハマさんは「いつも日差しが照りつける中、外で勉強していました。私達は新しい校舎ができてとても喜んでいます」と話しています。
教頭先生は、「机やいす、図書室など必要なものが完備されていて、子どもたちがよく学習できる環境が整いました。ご支援いただきありがとうございました」と話しています。

所在地

ジャラルディン・バルキ校