対象校の概要

本事業の対象校であるジャラルディン・バルキ高校小学部はカブール市内にあり、市の中心部から車で約20分の場所にあります。1985年に女子校として設立されました。同校のジャラルディン・バルキという名称は、1世紀前のアフガニスタンの学者の名前に由来しています。
同校は小学部に4313名93クラス、中学部に1550名35クラス、高校部に1598名34クラスの合計7461名、162クラスが通う大規模校です。1985年に当時のソビエト連邦の支援により、2階建て40教室が建設され、このうち35教室が授業用に使われていますが、中高生のみが学習しています。教室が圧倒的に不足しているため、3部制で授業は行われています。小学生の93クラス、4313名は全員、3軒の民家で学習しています。
学校の敷地はかなり広く、2階建て校舎およびトイレの建設に十分なスペースがあります。また、井戸、敷地を囲む外壁、トイレがあります。トイレも1985年に作られたもので老朽化しており、児童数に対して不足しています。

活動内容

①鉄筋コンクリート構造校舎2階建て1棟の建設（16教室、図書室1、理科室1、職員室2、校長室2教材室1、コンピューター室1）
②トイレの建設（5部屋、うち1部屋は身体障がい児用）
③学校備品（教員用および児童用机、椅子、書類棚）の供与
④施設維持管理に関するワークショップの実施

＊ 教室数の変更及び文具・教具配布の中止について
当初の計画では20教室の校舎を建設する予定でしたが、急激な円安の進行に伴い、数百万単位の大幅な為替差損が見込まれる状況となったことから、16教室校舎の建設に変更しました。また、文具・教具の配布についても、中止することとしました。

活動報告

2013年4月14日、校舎建設工事の着工式が行われ、工事の安全を祈願しました。カブール市教育局長、国会議員、州議員、住民代表、校長、教員、児童が着工式に参加しました。